映画音楽について語ってみる。

語ってみるといっても、ちょっとだけ。ほんのちょっと。


もうキリキリ舞いしてるのです、ここ数日。
急ぎの絵のお仕事に時間を費やしたため、メインディッシュのアニメの方が進まなくて。


それでふと、2Bの鉛筆を握った手を休め、この世で最も美しい映画音楽って何であろう?
等とばかなことをぼんやり考えてみたものの、作品の数が多すぎて決められるわけがない。



では、怪奇映画限定でならばどうかと。
この世で最も美しい怪奇映画の音楽といえば?


「吸血鬼カーミラ」を原作としたロジェ・バディム監督の『血とバラ』と、
『恐怖の怪奇惑星』でお馴染みマリオ・バーヴァ監督の『白い肌に狂う鞭』、
この二本が僅差で一位の座を争うであろうことに、私として疑う余地はございません。


『血とバラ』1960年 フランス/イタリア合作映画
titobaraR.jpg
急にモノクロになったり耽美で前衛的な映像表現が…あれ?大林監督?。


『白い肌に狂う鞭』1963年 イタリア映画
kuruumutiR.jpg
主演のクリストファー・リー氏は早々に退場しますがユーレイになって戻ってきます。


鮮烈な映像とともに、
美しくもの悲しい旋律がいつまでも耳に残り、深く心に刻まれる。
両作品ともそんな映画でございます…
怪奇映画なのにね…
音楽がすばらしいんです、はい。



ではでは、この世で最も美しいSF映画の音楽といえば、さて何であろう?


うーん、そりゃもうフランソワ・トリュフォー監督の『華氏451』じゃぁなかろうか。
(まいけるむぅあとかいう米国人が作った『華氏911』じゃないですよ、間違えないでね)
つい先日、TVの映画劇場で久しぶりに見たけれど、やっぱりいい映画だ。
そして音楽、これがまたいい。


『華氏451』1966年 イギリス映画
kashi451R.jpg
音楽担当はバーナード・ハーマン氏(『シンバッド七回目の航海』で有名でござんす)。


どんなお話かはここには書きませんが(興味がおありの方は映画をご覧になるなり、
レイ・ブラッドベリ氏の原作小説をお読みになるなりしてくださいましね)、
制作された時よりも今この時代、デジタル化の名の下に文明崩壊がほぼ完了しつつある、
今この現代において鑑賞した方が、恐ろしさも、愚かさも、哀しさも、切なさも、
そしてモンターグたちが掲げた反社会的正義の在り方も、身近に感じられる筈ですし、
より深く心に響くってものですよ、みなさん。


そうなんだ。未来を描いたSF映画の味わいってのは元来そういうものなのだろうね。
『ソイレントグリーン』なんかも、そう。
昨年拝借して再見したが、今の時代にじっくり見た方が、やはり…ね。



おまけ。

映画『血とバラ』から。
血とバラ0R
メインタイトル。

リザに牙を剥く直前のカルミラ。
血とバラ1R
アネット嬢を背後から照らす儚げなライティングの美しさよ。

そして、あぁ、痛ましきラストシーン…
血とバラ3R
以上たった3コマですが、可憐で切ないメロディがお耳に届きましたでしょうか…


では、ばははい。
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プロフィール

喜多村 武

Author:喜多村 武
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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