乗り出しメンテナンス その2

Citroën Xantia…パっと見、サイドウインドゥの配置やドアの形状に惑わされて、
凡庸なツーポイントファイブBOXセダンのように認識してしまいがちだけれど…


実はちゃんとシトロエンのクルマ作りの方程式に則った独特のフォルムを保っている。
xan20131231RR.jpg
このデザインセンスのクレバーさに気づくのに20年もかかっちゃった(笑)。




さて。Xantia V-SX のメンテナンス、その2です。

1月某日、車内の照明が3カ所球切れを起こしているので改善せねば、と思い立ち、
以後、日々の空き時間にちょぼちょぼ実施。




↓球切れ1カ所目はATポジションインジケーターのランプ。
ATシフトインジケーター08R
取り外すには…

ここのジョイントを抜かないと…
ATシフトインジケーター07R
ちょっとコツがいりますが…

ランプユニットが外れたら、はめ込んであるバルブホルダーを取り外し…
ATシフトインジケーター05R

ホルダー内の切れたバルブを摘出。
ATシフトインジケーター02R
ちっさい。

新しいバルブ12V1.2W(T5)を取付け。
ATシフトインジケーター03R
表面に指紋(油分)を付けないように…

元通り組み直して、点灯テスト…OK。
ATシフトインジケーター09R
ここはBXのように常時点灯だもの…消耗も早いのだなぁ…




↓続いて2カ所目、Sさんからご指摘あるまで気づかなかった時計の球切れ。
時計外れない01R
ところが、、、

こいつがちょっと謎というか厄介で、、、
時計外れない02R
隣のスイッチ類は簡単に外せるんだけれど…

時計だけがどうしても外せない…
時計外れない03R
うーん…いじり壊してもいけないので、ここらへんでやめておきます。残念。




↓3カ所目の球切れは、メーター内の外気温度計。
メーターナセル外し06R
これが点かないからって走るのに不都合はないのですが、この際ですからね。

外気温度計のバルブにアクセスするにはメーターナセルを外さなきゃならず…
メーターナセル外し01R
うわぁ。なんかすごいことになってきた…

所定のパネルを次々外して、ようやく取り出せたメーターナセル。
メーターナセル外し03R
黒くてたくさんあるのがバルブホルダーです。

ちなみにバルブは31個。なお、この前期最終モデルでは基盤が設計変更されており、、、
メーターナセル裏R
メーター用の3個だけが他のバルブよりちょっと大きいんです。

さて、時計を照らすための切れたバルブを交換します。
メーターナセル外し05R
ATポジションインジケーターと同じく12V1.2W球(T5)。

交換完了、ライト・オン!よしよし。
メーターナセル外し07R
外気温時計が明るく照らされているのを初めて見た瞬間です(笑)。

ところでこのバルブ、2CV6やami6やBXにも使われているのはご存じのとおり。
メーターナセル外し04R
故に以前購入したのがたくさん余っているので、ついでに他のバルブも交換することに。

最初は黒ずんでダメそうなバルブのみ選んで交換するつもりであったのが…
バルブ交換aR
どうせだから全部やっちゃおう、と思い直し、ひたすらバルブホルダーを抜き差し。

ところがバルブがきつくて外しにくいんですな。1個外すのに10分位かかちゃう。でも…
バルブ交換bR
ツメを精密ドライバーでこじれば簡単に外せる事に気づき、その後はスムーズに進む。

さて、前述のメーター用に使われているちょっと大きいバルブ。
大きなバルブ02R
なんとこいつが、、、

そこらへんの自動車用品店では売っておらず、、、
大きなバルブ01R
おいそれとは入手できない困りモノ。

とはいえ、ある所にはちゃんとあります。東芝製 12V2W球(T10)。
東芝製バルブR
ありがとう、東芝さん。これでメーターナセル内のすべてのバルブの交換が終了。

元通りに戻すのがまたたいへんでしたが、ふぅ。
メーターナセル外し13R
それでは点灯テスト、開始。

すべてOK(Fブレーキパッド警告灯が点かないのはイグニションONと連動しないため)。
メーターナセル外し10RR
なんだか充実感がひしひしと…それより、あぁ、指先が痛いよ(笑)。




<おまけ>

メーター下のスイッチパネルを外す時に気がついた。

↓ダッシュボードに固定する3箇所のクリップナットのうち、ココのが無くなってる。
クリップナットがないR
というか…ご覧の通り、初めから付いていた痕跡ゼロ。

前述のように前期最終モデルはメーター基盤に設計変更があり、それ以前とは仕様が違う
ので、もしかしたらその際クリップナットは省略されたのかもしれない…判らないけど…

でも手元に予備部品があるのだし、、、
クリップナット装着01R
ちゃんと装着しておきましょ。


それからもうひとつ、、、


↓こちら、3箇所のうち一番端にあるはずの固定用の爪が欠損していた。
欠けた部分01R
内装パーツに詳しい有識者によれば、ここは部材が劣化して極端に割れ易いらしい。

ならばと作業場に持ち帰り、欠けた部分を樹脂成形にて作成。
スイッチパネル補修20140202aR
ちょちょいのちょい。

できあがり。二度と割れたりしないように、ちょっと肉厚にしてみました。
スイッチパネル爪補修完了01R
普段は見えない部分ですから仕上げはかなり荒い(笑)。

そして、装着。ネジ穴もばっちり。
爪補修済み装着03R
でも…また割れちゃうんだろうかなぁ…。




<おまけの発見>

スイッチパネルが乗る部分に、こんな防振・防音対策が施されていました。

↓ココは起毛タイプ。
スイッチパネル補修20140202fR

↓コッチにはゴムのキャップが被してあります。
スイッチパネル補修20140202gR

↓そもそもスイッチパネル自体がフランス車としては異例なほど丈夫に作られているし。
メーターナセル外し11R
Xantia の、ここらの安心感たるや半端ない。


シトロエンに限らず。
見えないところにコストをかけた、20世紀末における欧州車の良心的なクルマ作り…
片やコストダウン酣な近年の製品は、さて如何なものでありましょうや…


その2 おしまい。

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プロフィール

喜多村 武

Author:喜多村 武
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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