インターネットじゃないお買い物。

だいぶ良いようだなぁと思っていたら、また足腰の具合が悪くなってきた。


以前みたく動けるようになるほど回復したものだから、つい調子に乗ってしまい、
これまで通り仕事に集中したり、これまで同様いつもの日常に没頭したりするうち、
知らぬ間に、またまた腰痛を悪化させてしまったのかな。


そうだよ、たぶん。


でも四の五の言ってはおれず、所用で秋葉原へ。
近所を探したけれど、すぐに現物を買えそうなのは、やはりこの街しかなさそうなので。

あきばえきまえ01R

仕事で赴く時の他は、この街を訪れる機会もなかなかないし、
たぶんそうした目的で訪れたのは十数年ぶり…もしや二十年振りくらいかもしれない。

らじおせんたーR

電気街口の改札を出て周囲の変貌ぶりに仰天しながら、
ラジオセンターにて、一人のおじさんに、ある物を探していることを告げると、
「あー、それならもう、ラジオデパートにしかないよ」と教えてくれた。
急ぎ道を渡ってラジオデパートに向かい、某店のおじさんに聞いてみると、
「おー、それなら二階の○○さんとこにあるよ」と教えてくれた。
エスカレータを昇り○○さんとこの店舗を訪ねてみると、むすっとしたおじさんが、
うつむいた姿勢のまま「そこにあるよ」と雑多な棚の一角を指差す。
私は、そそくさと、必要としている物をきっかり4個、所定の小皿に入れる。
すると、おじさんが一言ぽつり。
「220円ね」
がまぐちを開けて求める小銭を探し、硬貨4枚を摘んでおじさんに手渡すと、
おじさんは、ビニール袋に私の必要としていた物をそおっと入れてくれる。
ようやく見つけた小さな部品を大事そうに受け取った私は、おじさんに言うのだ。
「ありがとう。たすかりました」
しかし、おじさんは何も言わず、うつむいたままの姿勢を続けている。
このやりとりの間、○○さんとこのおじさんと視線が交じわうことは、一度もなかった。
けれど、この時、むすっとしたおじさんの心の温度は密かに1度くらい上昇した筈なのだ。


おぉっ。
人から人へのキャッチボールが自然に成立してる。
ここではちゃんと、見知らぬ人と人とが繫がっておるぞ。
いまこの瞬間、インターネットなんて必要ないじゃん、って思える、2014年のこの奇跡。


そんな昔の秋葉原の幸福な日常を一瞬だけでも味わうことができた私には、
昨今のこの街の変貌振りについて良いとも悪いとも言えないし、そもそも言う資格はない。
それに、街は生き物みたいなものであるし、それはそれで受け入れねばならないのだ。

あきばえきまえ02R

でも、あの日、あの頃、この街=秋葉原電気街=で商売を営んでおられた方々の中には、
その営みが続けられなくなり、この街を離れた御仁も大勢いらっしゃることだろう。
彼らは今、どこかで、お元気に、そして笑顔で暮らしておられるであろうか。

えーけーびーなんとかカフェの方じゃなくて、そっちの方にこそ私の意識は向いてしまう…

あきばえきまえ03R

とはいえ、今の秋葉原は活気があって若さ溢れる元気な街ですよ!
かわいらしいメイドさんたちが、そこかしこで声をかけてくれるしね(笑)。

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プロフィール

喜多村 武

Author:喜多村 武
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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