AURORA社のゴジラについて書いてみた。

お題のとおり、書いてみましたが、、、
ワタシはAURORA社史の研究家でもプラモデルコレクターでもありません、あしからず…

アメリカのAURORA社が1964年に世に送り出したゴジラのプラモデル。
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のちにモノグラム社から再販され、日本でもすっかりお馴染みとなった感がありますが…
何を隠そうこのキット、ゴジラのプラモデルとしては世界で初めて商品化された、
栄誉ある代物なのであります。

裏にしっかりと1964年の記載が…『モスラ対ゴジラ』公開の年ですな。
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そういう意味でこのキットはゴジラ玩具の中でも記念碑的な逸品ということになりますね。

小学6年生の終わり頃(1976年末か77年初頭)に購入し組み立てたと記憶していますが、
ジオラマベースは組み立てた当時のまま、ゴジラ本体は20年ほど前に塗り直してあります。

これが当時の箱、GLOWS IN THE DARKのキャラメルボックス仕様(72年モノ)で、、、
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価格は…たしか…1800円じゃなかったかな。

当時コレクターの間で有名だった(と後に知った)都内某模型店にて偶然見つけて購入。
この模型店に立ち寄ることになったのは、家がごたごたして転居を余儀なくされたからで、
まったく人生ってのはわからんものです(ぶつぶつ…ぶつぶつ…)。

その姿カタチは映画のゴジラとは印象が異なり、スマートな体躯に躍動感あるポーズ、
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とりわけ異様なほどに面長なトカゲ顔(明らかにキンゴジがモデル)は今でも賛否両論。

それでも当時小学生だったワタシは、リアルな彫刻を施した表面処理の仕方や、流れる様
に滑らかな身体の自然な動きを立体化した技、確かなデッサン力を感じずにいられません
でした。
ディスプレイ用ジオラマベースが付属するのも、当時は大いに斬新で嬉しいものでしたね。
(ちなみに原型師は Raymond Meyers 氏…といってもよく知りませんが…)

その頃 (1976〜77年頃) は『メカゴジラの逆襲』 (1975年) を最後にシリーズの制作が中断し、毎年『日米合作ゴジラ』の情報がキネマ旬報に掲載されることはあっても実際には制作されず1984年に新生ゴジラとしてシリーズが再スタートするまでの狭間域にあたり、ゴジラ関連の玩具はといえば、プラモデルはマルサン商店の電動歩行物、別金型によるブルマァク製のもの、同じくブルマァクのユニパズルと称する幼児向けキット、その他ソフトビニール人形やブリキ製のリモコン玩具、Z合金ジンクロン等々、フィギュア全盛時代の最近の製品とはかけはなれた、お子様向けのオモチャ然としたモノしか存在しませんでした。
(ポピーのキングザウルスやリアルホビーなんかが世に出る少し前の話ですから…)
もちろん、それはそれで良き時代だったのですがね。

当時小6のワタシにとっては、そんな時代にこのような造形物が存在していたこと自体が
大きな驚きでしたが、家の事情でイヤイヤ転居した先の模型店で偶然その存在を知り、
購入することができたなんて。
人生ってフシギ…苦あれば楽あり(ん?)。
つまりワタシにとってこのキットは、ターンオーバー後のインターセプトリターンタッチダウン級の価値ある存在なわけなのです(笑)。

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このキットに前述のようなこと (つまりはアートとしての魅力ですな) を感じとったワタシ。
ゴジラに似ているかどうかよりも、このカタチそのものに心魅かれてしまったわけでして、
このキットに出会わなければ、のちに美術の道を志そうとは思わなかったかもしれませぬ。
(ちとオーバーか??)

ちなみに日本で最初のゴジラのプラモデルは、前述したマルサン商店が発売したキット。
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↑画像はソフトビニール人形のほうですが、プラモデルも形状はコレとほぼ同様です。

マルサン製のキットも発売は1964年…ですがAURORA社よりも数ヶ月遅れての発売で、
原型制作にあたってAURORA社のキットを参考にしたという話はつとに有名であります。

両者を比較すれば類似のほどは一目瞭然(キットではなくソフビ人形との比較ですが…)。
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首と頭の関係、トカゲ顔なところ、頬肉の盛りつけ具合など…

全体のバランスや、なんかドリル?みたいな足指のデザインもよく似ています。
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あれ?。
こうして並べてみて気づいたのですが、ソフビ人形のいわゆるスタンダードサイズって、
AURORA社のゴジラのサイズを基準にしているってことじゃないですか!?。

では試しに、マルサン製をAURORA社のジオラマベースに立たせてみましょう。
goji09.jpg
うーん…(笑)。

ところで、先にAURORA社製ゴジラは賛否両論と書きましたが、その遠因として、、、

同じAURORA社製のキングギドラが影響しているのではないかナ、と考えたりもします。
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↑オリジナルではなくてポーラライツの復刻キットではありますが…

「ギドラはこうじゃないよ!」とつい叫びたくなるほどの出来の悪さで有名なこのキット。
日本独特のデザインセンスで造形されたキングギドラは、八岐大蛇を彷彿とさせる三つ首
の竜ですが、その頭部は狛犬がモデルになっているとか…まさにオリエンタルデザイン。
ところがAURORA社のは西洋風のドラゴン顔、おまけに足が長くて筋肉質、翼には
グロテスクな血管が浮き出ている始末で、ついさっきアメコミの1コマから飛び出して
きちゃいましたというような、実物とはおよそ似ても似つかない漫画的なデザイン。

故に、一向に作る気がしない(笑)。
goji12.jpg
いまだシュリンクしたまま未開封・・・

このギドラの造形のまずさが、AURORA社のゴジラの印象をより悪くしているのではと。
でもギドラ発売はゴジラに遅れること10年後の1974年 (同じく悪評高きラドンも同時期)。
なので、ゴジラのキットとは縁もゆかりもないと考えるべきなのですよ、きっと。

ま、どうでもいい話なんですがね。
goji03.jpg
それじゃ、バハハーイ(と言って歩き去るゴジラさん)。


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プロフィール

喜多村 武

Author:喜多村 武
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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