『ボクの渋谷』が終わる。いずれ。近いうちに。

東京・渋谷駅から道玄坂をとことこ登ってゆくと、、、


左手に見えてくるのがこの一連の建物群。
道玄坂古い建物01
私にとっては馴染み深く、こうであって当たり前の風景。


聞くところによると、これらは1925年竣工だとか。
つまり、今から90年前の大正14年築ということになります。
わお。当時はさぞかしオシャレでモダーンな物件だったことでしょうね。
そして、空襲で焼け野原となった渋谷において戦災を免れた建物なんですね。
このことについても、わお、なのであります。


以前、ここの1階には古書店が入っていたんですよね。
道玄坂古い建物02
中高生の頃の私は、映画や美術等の書籍を目当てに足しげく通ったものです。


パリの裏通りみたい!なんて評したらちょっと褒め過ぎ?みたいなこの佇まい。
道玄坂古い建物07
でも、よく見れば石造りなんかではなく、実は木造モルタル建築なのであります。


裏から見ると、建て増しの末にできたおんぼろ長屋ちっくであることが露呈しますが、、、
道玄坂古い建物05
洗濯物を干したりもできて…二階から上はアパートだったんでしょうねぇ。


90年の間に街はすっかり変貌。かつて、いったいどんな人がここに住んだのか。
道玄坂古い建物06
どのような『人生』という名のドラマが、ここで繰り返されたことでしょう…


なんて感傷に浸っている余裕は、21世紀を生きる我々現代人にはどうやらないらしい。
いや、そんな sentiment は許されない、というべきか。


先月。


私みたいな人間に惜しまれつつ、とうとう解体工事が始まりまして、、、
道玄坂古い建物03
たぶんクールでスマートな商業施設かオフィスビルに生まれ変わるんでしょうな。


文化会館も同潤会アパート (表参道・代官山共に) も渋谷東映劇場も東宝会館もすでになく、
東横線地上駅は昨年解体され、間もなく東急プラザが、次いで東横デパートが取り壊される
運命にあるとは、嗚呼。。。

ま、なんといいますか、『ボクの渋谷』なるものが存在を許されるとしたならば、
それは今や絶滅寸前、首の皮一枚で繫がった状態、まさに風前の灯なのであります。


さびしいなぁ。
道玄坂古い建物04
さびしいぞ。


いやいや、ホントに、さびしいどころの騒ぎじゃないのだ、我が胸中としては。。。

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プロフィール

喜多村 武

Author:喜多村 武
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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