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そういうのって…

↓この古いフィルム…
W8film02.jpg
ダブル8なので、私が所有している8ミリ映写機では映すことができません。

実は…亡き両親の結婚式の模様を写したフィルムなのですが…
二人とも、結局一度も見ることなく他界しました。

現在のようなデジタル化がほぼ完了した社会では、まず有り得ない話でしょうが、
でも…

「結局、見られなかった」

その方がずっと自然な出来事のように思えるんですよ、私には。
なので、ラボにテレシネを依頼して見ようと思えば見られるけど、そんなことはせず…

↓今もそのままの状態で保管しておりますよ、父上、母上。
W8film01.jpg
…でも、いつかはやらなきゃいけないよなぁ…たぶん…いやきっと…


さて。
渋谷に戻って、利点と思えることは多々あれど、
その筆頭は再び徒歩で墓参りに行けるようになったこと、であります。

青山130507a

青山霊園まで。
仮住まいの地からは、駅まで徒歩20分、電車で40分、地下鉄には乗らずに徒歩30分以上…
合計1時間半以上かかっていたものが、ウチから30分歩くだけで行けるのですから。


30分歩く…というのは、やはり地下鉄に乗らず、であるから。


でも、なんで地下鉄という便利な乗り物を利用しないのか。
それに乗って行く方が早いし、疲れないし、ラクチンなのに。


そりゃま、運動不足だからってのもたしかに理由の一つですけれども…


墓に参るっていうのに、すぐ現地に着いてしまうのは勿体ないと常々思っているんです。
過ぎ去った時に思いを馳せたり、ゆっくり心を清めたりする時間が欲しいじゃないですか。
そういうのは、歩いてその場に近づいてゆくその道中でしかできないことだと思うんです。


自分の足で、歩いて、じゃないと、そのための時間が作れない。
そうしないと、そのための "心の状態" といったものが準備できなくなる。
だから、なのでありますよ、私の場合。


『いとも簡単に ”答え” が見つかる』
…そんな危うい錯覚に溢れた今の世だからこそ…


なおさら…
そういうのは、大事にしたい…


おまけの写真。
青山130507bR
↑いつも思うんですが…シュールな光景ですよねぇ…


↓もう一枚。
青山130507cR
ありゃ?…上の写真と構図がそっくり(笑)。


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レイ・ハリーハウゼン氏のこと。

去る5月7日。
特撮(モデルアニメーション)の巨星、レイ・ハリーハウゼン氏が亡くなられた…


1981年公開『タイタンの戦い』を最後に劇場用映画の特撮現場から退いた氏。
SF作家のレイ・ブラッドベリ氏とは高校生の時から親友であったということだが、
(ハリーハウゼン氏の本格的なデビュー作『原子怪獣現わる』(1953)の原作が、
 ブラッドベリ氏の短編『霧笛』であったことはつとに有名)
そのブラッドベリ氏も、昨年惜しくも鬼籍に入られた。
今頃、お二人はきっとあちらでSF談義に花を咲かせておられるに違いない…


↓氏の作品は多々あれど、個人的に思い出深いのは『恐竜グワンジ』であります。
グワンジ1
日本では1969年夏に公開、当時5歳だった私は、今は亡き父と二人して劇場で鑑賞。

地味な作品ですが、氏の恐竜のアニメートでは最もクオリティが高いのではないかと、、、
グワンジ2
私はそんなふうに考えております。

グワンジに噛みつかれるゾウが可哀想だったなぁ…

↓それにしても、当時のパンフレットのひどい誤植…
グワンジ3
…バリーハウゼンじゃないよ、失礼しちゃう。


以下、個人的な感想ですが、、、


モノクロ時代の作品『原子怪獣現わる』や『地球へ2千万マイル』(1957)なども、
もちろん見どころ満載の傑作であると認識しておりますけれども、、、

あらゆる面で完成度が高いと感じるのは、『シンドバッド黄金の航海』(1973)かな。
黄金のR
陰母神カーリやグリフォン等の特撮だけでなく、本編も、また音楽も素晴しかった。

『シンドバッド虎の目大冒険』(1977)に登場する猿(ヒヒ)の自然で愛嬌ある仕草や、
虎の目タイタン
前述『タイタンの戦い』での白馬ペガサスの天駆ける勇姿もまた印象深いものでしたね。


ちなみに氏は『〜黄金の航海』公開時に53歳、『タイタン〜』の時は61歳におなりでした。


派手で賑やかで迫力満点の活劇物としては『シンドバッド七回目の冒険』(1958)や、
七回目R
『アルゴ探検隊の大冒険』(1963)といった、氏が40歳前後の頃に手がけた作品群を推す
こととなりましょう。

『アルゴ〜』も劇場パンフをご紹介したいのですが、実は所有していませんで、、、

↓ここはひとつ(関係ないけど)『恐竜100万年』(1966)をば…
100万年
右が初公開時、左がリバイバル時(特撮は素晴しいけど本編の方が残念でしたよね…)。


後年の作品では、荒唐無稽な巨大怪物の登場する機会は減り、代わりに比較的小さな怪物、
例えば人間の背丈より少しだけ大きいとか、人間と同等又は人間より小さいといった、
現実味あるサイズの怪物たちが登場し、自然な動きを見せるという傾向にありました。
前述のヒヒの如く、架空の怪物ではなく実在する生物がそのままの姿で登場する、
といったケースも…

ごく身近に感じられる、よりリアルな生物表現の追求。

歳を重ねるという事、すなわち熟練の域に達した表現者というのは、氏に限らず、
元来そっちのベクトルに向かうものなのでありましょう。



特撮の神様、我らが円谷英二氏(着ぐるみ+大規模なミニチュアセット+高速度撮影)とは
対称的な作風(間接可動な人形+実写合成+コマ撮り)で知られるハリーハウゼン氏。
奇想天外な幾多の幻想世界を創造し、手に汗握る冒険を我々に体験させてくださった、
氏のご冥福を祈らずにはおれません。


合掌。
プロフィール

喜多村

Author:喜多村
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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