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『涼宮ハルヒの憂鬱』2006年版の放送。

10月2日(水)深夜1時から (つまり3日(木)午前1時からですね)、
久方ぶりに『涼宮ハルヒの憂鬱』の放送がBS11で始まるんだそうで…
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BS11では3年前にも放送されましたから、今回のは再放送と呼ぶべきかな。

それで、えーと…
テレビの電波でハルヒが流れるのは2年前のNHKの時以来…2年ぶり、か。
で、その時は全28話がちゃんと時系列順に揃った2009年版での放送でした。
今回のBS11では3年前の放送時と同様、2006年版が放送されるようなので、
つまり今回は全28話のうちの14話分だけが制作され放送された初回版。
2006年版での放送は、今となってはなかなかに希有な出来事で、
そういう意味ではたいへん貴重と言えるのであります。

そして、やはり私としてはですね、
今夏あんな痛ましい事件があったものですから…

Iさん、Tさん、Sさん、その他京都アニメーション制作スタッフの皆さんの
初放映から13年が経過する今もなお愛され続ける卓越したお仕事ぶりを、
あらためてじっくり拝見し、しっかり心に刻みながら、
存分に楽しませていただく所存でおります。。。

さて、、、
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2006年放送版は…ちょっと (いやかなり) ややこしくて、
放送順が物語の時系列順ではありません。
全28話が時系列順に揃った2009年版の順番と並べつつ、
ざっと以下にまとめますと…

第1話 朝比奈ミクルの冒険 Episode00(時系列順の第25話)
第2話 涼宮ハルヒの憂鬱 I(時系列順の第1話)
第3話 涼宮ハルヒの憂鬱 II(時系列順の第2話)
第4話 涼宮ハルヒの退屈(時系列順の第7話)
第5話 涼宮ハルヒの憂鬱 III(時系列順の第3話)
第6話 孤島症候群(前編)(時系列順の第10話)
第7話 ミステリックサイン(時系列順の第9話)
第8話 孤島症候群(後編)(時系列順の第11話)
第9話 サムデイ イン ザ レイン(時系列順の第28話 (最終話))
第10話 涼宮ハルヒの憂鬱 IV(時系列順の第4話)
第11話 射手座の日(時系列順の第27話)
第12話 ライブアライブ(時系列順の第26話)
第13話 涼宮ハルヒの憂鬱 V(時系列順の第5話)
第14話 涼宮ハルヒの憂鬱 VI(時系列順の第6話)

というわけで、実質的な第1話は2話目に放送されるのであります。

ですから今回初見の方で、
もし初回をご覧になって「なにこれ?」と驚かれたとしましても…
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そこで断念なさらず2話目以降も是非ご視聴くださいましね。。。
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ミシェル・ルグランさんがお亡くなりに…

フランスの作曲家、ミシェル・ルグランさんがお亡くなりになったと、
つい先ほど知りました。


今はただただ、ご冥福をお祈り申し上げるしか…
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いやこの哀しみ、この喪失感、かなり応えるな…

東大の行事で1点描画をば。。。

先日開催された東京大学の行事に私も登壇させていただき、
お喋りに参加させていただいてまいりました。


その際、絵を1点描画したのですが、ちょっとここでお披露目をば…


これ↓。
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はい、そうです。1958年の映画『大怪獣バラン』に登場するバランですね。
ちょっと描き足りなかったので、行事の後で少々加筆して完成させた次第。


ペン画に水彩絵具で着彩。
こういうの、学生の時分には度々描いたものですが、
オトナになってから一心不乱に怪獣画を描くなんてね…本当に久しぶり。
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いやぁー楽しい描画でございました。
次回もまた描かせていただけそうなので、早くも構想を練っているところ。
更に楽しみは続くのであります。。。


といったところで、2018年最後の更新と相成ります。
本年もご愛顧賜り誠にありがとうございました。
皆々さま、どうぞ、良いお年を。。。

昭和16年の映画『指導物語』を鑑賞。

先月某日のこと。
1941年 (昭和16年) に東宝が制作した映画『指導物語』を鑑賞しました。

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指導04

指導05


時代的には戦意高揚の為の国策映画の一つと捉えるべきでありましょうが、
それでも、太平洋戦争の勃発前に制作された作品であることから、
老教官と若き教え子との交流と成長を描いた映画として、
プロパガンダなんて意識せず純粋に鑑賞することが出来ると思います。
良い映画なので、多くの人たちに見ていただきたいなぁ…


と思いつつ…
鑑賞してみて驚いたことが二つ。


まず一つ目、劇中にミニチュア特撮シーンが2カ所存在することに驚いた。
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本編では特技スタッフの名前は誰もクレジットされていないので不明なれど、
時期的に考えて円谷英二さんの関わられたお仕事か、そうでないとしても、
きっと東宝特殊技術課のどなたかのお仕事に違いない…とは思うものの…
私の知る限り、特撮映画の専門書にこの作品の記述を見つけることはできず。
どうやら、本作に特撮シーンが存在することは世に知られていないらしい、
ということにまず驚きました。


続いて二つ目(こっちが大事)。
鉄道連隊の若き機関特業兵を演じられた藤田 進さんは…
指導01
戦後も数々の映画(特撮映画や黒澤映画に多々ご出演)やドラマに出演され、
重厚な芝居を披露してくださいましたし…

共演の原 節子さんも…
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戦後の映画界でのご活躍ぶりはご存知の通り。

ですが…
省線の老機関士役を演じられた主演の丸山定夫さんのお姿は、
戦後の作品では一度もお見かけしておりませんで…
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なんでかなぁ?と思っていたら…

なんと…
丸山定夫さんは移動演劇櫻隊の隊長を務めておられたんですね。
つまり…どういうことか、お分かりですよね。
8月6日、爆心地から700mという至近距離で被爆なさって、
玉音放送の日の翌日にお亡くなりになっていたんです…

丸山さんのかつてのお仲間には、後に『七人の侍』や『隠し砦の三悪人』、
『赤ひげ』などで活躍なさる藤原釜足さん、喜劇俳優の榎本健一さん、
後に「近代俳優術」を著し、演出家としても知られた千田是也さんといった、
著名な役者さん方がおられたようですし、もしもご存命であったとしたら、
丸山定夫さんも同じ様に映画や演劇の舞台で活躍なさっていたやもしれず…
やるせない思いが溢れてまいります…

指導11

そして、丸山さんに限らず…

戦中の映画に出演なさった俳優さんや、制作に携われた映画人の中には、
戦後を迎えることなくお亡くなりになった人たちが数多くいらっしゃる。
近年作られた反戦映画を見るのも勿論良いでしょうけれど…
真実の出来事として、戦中の作品からしか得られないことも多々あると、
私は常々思っているのですよね。

映画『指導物語』、機会がおありの際は、ぜひご鑑賞くださいまし。。。

レイさんがお亡くなりに…

なんと。。。


作曲家のフランシス・レイさんがお亡くなりになったらしい。
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フランシス・レイさんといえば…

もちろん『男と女』(原題: Un homme et une femme)、或は、
『パリのめぐり逢い』(原題: Vivre pour vivre)、そして、
『白い恋人たち』(原題: 13 jours en France)等が思い出される。
(これらの作品の監督はすべてクロード・ルルーシュさんなのだな…)

今すぐは無理だけれど、もうちょっと時間に余裕ができたなら、
彼の作曲した音楽が全編に流れる上記のようなフランス映画を、
あらためて再見したいなぁ、と思うわけですが…

でも、そうだなぁ…今だからこそ再見したいのは…

リノ・ヴァンチェラさん主演、これもクロード・ルルーシュ監督の映画、
『男と女の詩』(原題: La Bonne année)、であります。
うむ、この作品にしよう…


たくさんの素敵なメロディをありがとうございました…
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合掌。。。


先日見た映画『ある機関助士』が素晴らしかった件。

つい先日、岩波映画社が1963年に制作した映画『ある機関助士』を鑑賞。
38分という尺の中編ですが、たいへん素晴らしい作品でした。

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1963年の教育映画祭において最高賞を受賞したという『ある機関助士』、
実直な演出や真実を丹念にカメラに収めた撮影班のお仕事ぶりはもちろん、
旧国鉄サイドのご尽力もたいへんなものであったことと推察いたします。
そして去年鑑賞した、1965年に東京シネマが制作した『68の車輪』にも、
あるいは5年前に教授が教えてくださり鑑賞の機会を得ることができた、
日映科学映画が制作した1954年の名作『つばめを動かすひとたち』
(『ゴジラ』と同年、こちらも伊福部昭さんが音楽を担当しておられます!!)
にも通ずる親近感、そして強い感動を覚えました。


この映画を見れば今の社会の何がヨクて何がダメかがよく解るわけですが…
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過ぎ去った時代に大事なことをたくさん置いてきぼりにして、
ハテ、この先人類は一体全体何処へ行こうとしているんでしょうかね…

コーニッグ指揮官、逝く。。。

少し日が経ってしまいましたが…


2017年7月15日、米国俳優マーティン・ランドーさんがお亡くなりになった。
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昼間のまだ明るい空にたまたま月が見えたりすると、
バリー・グレイ氏のテーマ曲が即座に脳内を駆け巡り、
あぁ、あそこにはS.H.A.D.O.の月面基地があるのだよなぁ、
そして今もエリス中尉が地球防衛の任務を遂行中なのだよなぁ、
なんて考える習慣が昔からあるのですが…


これからは夜の月を見たとしたなら、
あぁ、あそこにはムーンベースアルファがあって、
ジョン・コーニッグ指揮官は今もそこで指揮を執っておられるのだよなぁ、
そして地球へ帰還することはやはり叶わず、宇宙を彷徨い続けるのだろうなぁ、
と、考えることにしよう…なんて思いました。


その時のBGMは、バリー・グレイ氏のテーマ曲…ではなくてこっちのほう。
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『スペース1999』日本版シングルレコードのジャケット。


こっちは本来邪道なのだが (バリー・グレイ氏、今も天国で怒っておいででしょう)
それでも我々日本人の耳にはこっちのメロディの方が馴染み深い筈。


その日本語版主題歌の歌詞があまりにも切なくて、いやはや哀しい。
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合掌。。。

ムーアさん、逝く。。。

2017年5月23日、英国俳優のロジャー・ムーアさんがお亡くなりになった。
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コネリーさんより3つ年上だったムーアさん…


もちろん七度に渡り演じられたジェームズ・ボンド役が強く印象に残っているが、
たとえば『ワイルドギース』での洒脱なアオレンジャー的役柄も素敵だったし、
あるいは『北海ハイジャック』でのおヒゲの隊長役もクールで恰好良かったし、
ご自身をパロディ化し楽しそうに演じておられた『キャノンボール』も懐かしい。


で、ここでは、ロジャー・ムーアさんが登場なさった、
7代目トヨタ・コロナのカタログ (1982年) をご紹介するといたしましょう。
コロムーア01
あらためて見るとススス、凄い。
肝心の新型コロナが表紙に一切登場しておりません。


中身にはもちろんコロナが登場しますが(当たり前)、それでも…


ダンディなムーアさんのお写真がそこかしこに配置されてもいて…
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まるでJ.B…うーむ、恰好良い。


なぜこのカタログが手元にあるかと言えば…


当時、今は亡き母がコロナ1800GXを購入したのですよね。
その時にディーラーで貰ってきたのがこのカタログなのであります。
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(その際検討したと思しきメモのあとが残っていたりして…)


私も、2CV6の新車を買う3年ほど前、まだ運転免許を皆伝したばかりでしたが、
母から借り受けてムーアさん気分でハンドルを握ることが度々ありました。
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日本製の小型大衆車であるコロナがボンドカーに相応しかったか否かは兎も角…
今見ても充分魅せてくれる、シンプルかつ秀逸なコックピットだと感じまする。
(ただチョット私は右ハンドル車が苦手なもので…いやはや…)


それで、、、
たしかシングル盤もあった筈だよなぁと思ってクロゼットの中を探してみると…


ありました。当時のCMソングです。
『追憶のストレンジャー』歌うはマキシン・ウェルダンという人。
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この曲をBGMに…
ムーアさんがコロナで登場し”美女との危険なランデヴー”をキメるのでしたネ。


ちなみに…


007シリーズ11作目『ムーンレイカー』のシングル盤も出てまいりまして…
作曲はジョン・バリーさん、歌うはシャーリー・バッシーさん。
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特にB面の方…シリーズ中1、2を争うほど好きなアレンジです…


いやはや…脱線してしまって、ムーアさん、ご免なさい。


私も若き頃は貴殿の作品に酔いしれ、再三に渡り勇気とやる気を戴きました。
スクリーンにて沢山の夢を与えてくださり、どうもありがとうございました。
極東の島国・日本に住むファンの一人として、慎んでご冥福をお祈り申し上げます。


当時の宣伝文句は… ”誰も私を超えられない。”
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仰せごもっともにございます。。。

『日本特撮技術大全』

学習研究社から刊行されている分厚い書籍、『日本特撮技術大全』。
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月に一度の我々の研究会 (お食事会?) の大事なメンバーでもあるUさん渾身の作。


いやこれはすごいボリュームですよ。
本当にすごい本です。


丁寧な取材によるインタビュー記事は詳細を極め、、、
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撮影現場で撮られた貴重な写真の数々は資料として超一級品。
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Uさんはじめ、当時の関係者の皆さん及び多彩な執筆陣の魂がこもった一冊です。
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かつての現場の人々の極限の英知が発し続ける熱狂を、今この時代に感じてほしい。
興味がおありの方も、まったくおありでない方も、ぜひご一読されたし。


というか、、、

我々世代の日本人であれば、誰もが読んでおくべきかもナァ、とも考えます。
ボクたちワタシたちの時代は、世界的に見ても稀な時代でした。
あれほどたくさんの特撮作品が作られて(粗製濫造も確かにあったが)、
あれほどたくさんの異形の者たちが都市を蹂躙し破壊し暴れ回った国家は、
世界広しと言えど我が国だけ。

それは、言うなれば、
敗戦国として、また核の傘に守られ表面上安穏と日々過ごしてきた国としての、
当然の帰結による自然で多彩な芸術的活動であったと、そう解釈できましょうし、
だからこそ平和に対する独特の考え方、鋭い視点がそこに散見できるのであって、
そうすると…つまりそれは…

等と、いろいろ考えさせてもくれますよ。
そうして、ぜひ楽しんでみてくださいましね。


なお、初回分の特典として、、、
人気作『三大怪獣〜』と『〜ビオランテ』の復刻台本という嬉しいおまけつき。
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これがまたすごいゾ。監督の書込み入りだゾ。
特に『三大怪獣〜』、ラストが完成作とは随分異なっていて驚きますヨ。


Uさん、おつかれさまでした!!!。
そして、どうもありがとう!!!。

映画の良き思い出。

またもや…
荷造り荷解きの過程でいろいろ出てきちゃうのが楽しくもあり切なくもあり…


かなり古めの段ボール箱。
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中身は懐かしい映画のパンフレットでぎゅうぎゅう詰めになっとります。


そのほとんどが公開当時入手したもの。
いやもういったい何百冊あるか皆目判らないので、
表層にある目についた物だけちょっとご紹介。


中〜高生の頃、勝手に我が師と仰いでいた市川崑さんの作品群。
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犬神家や『鹿鳴館』もある筈ですが、なかなか出てこず…途中で探すのを諦めました。。。


英アミカスプロの作品、両作とも主演はダグ・マクルーアさんだったけれども、、、
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『地底王国』はピーター・カッシングさんの方が印象的でしたね。普段と違いコミカルで。
ちなみに『恐竜の島』の特殊効果はサンダーバードのデレク・メディングスさんですよ!!!。


こちら、巷で話題になったりならなかったりした我が国の特撮作品。
パン03
さて、特撮監督はどっちが佐川監督でどっちが中野監督でせうか??


ちょっと古い恐竜映画、ハマープロの『恐竜時代』と…
パン04
ちょっと古いボンド映画『黄金銃を持つ男』、ロジャー・ムーアさんの2作目ですな。
ボンドよりクリストファー・リーさん演ずるスカラマンガが主役みたいな作品でした。


うわ。こわい映画のパンフレット。
パン06
この分野が実は一番たくさんあるんじゃなかろうか…


まだある。『センチネル』のラストに登場するお化けたちはホントおっかなかったなぁ…
パン13
『ファンタズム』は愉快だったね。『レガシー』のキャサリン・ロスさん、お綺麗ですね。
うー、これらはほんの一部。他に『ヘルハウス』とか『溶解人間』とかまだまだある筈…
あぁこわいこわい…


お、また古いボンド映画が。コネリーボンドのイオンプロ最終作とムーアさん第一作。
パン08
ちなみに、ちらっと写っている『猿の惑星』シリーズは5作全て揃っております。


70年代後半の我が国特撮作品群、但し『北京原人の逆襲』は香港映画デス。
パン09
さてサテ特撮監督ですが、どれが中野監督でどれが有川監督でどれが矢島監督でせうか??


富田靖子ちゃんカワイィ。そうだ!靖子ちゃんに握手してもらった事を思い出したゾ!
パン10
松下由樹さんのデビュー作でもある『アイコ十六歳』も良かったですね。持ってないけど。
右の『HOUSE』は大林宣彦監督の商業映画第1作。二番館で何十回と観ましたっけ。


先日、久方ぶりに『フェノミナ』を再見しましたがジェニファー嬢はやっぱりお美しい。
パン11
ですが、アンを演じたミーガンちゃんの方がボクはすきだなぁ(なんのこっちゃ)。。。
ミーガン・フォローズちゃんの『赤毛のアン』誠に良い映画です。四季の描写も素晴しい。
未見の方は、ぜひ一度ご覧くださいまし。


と、まぁ、相も変わらず偏った趣味ですみません(笑)。
でも同時代に同じような趣味で映画を見まくった方々にはどれも懐かしいのではないかと。


それでですね、以前、映画のチラシについて触れた時にも書いたことですが、
これらのどれもがデジタル化以前の印刷物なんですよね。
この安心感たるや、ナンなんでしょ?…
(もちろんナンなのか、あの時代を生きた人なら誰もが判ってるわけですケドモ)


おまけ。『シェイマス』のポスター。
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飄々と描かれる活劇場面での体を張ったアクションがゴキゲンなBGMと相まって秀逸。
『ハッスル』『ロンゲストヤード』と並ぶバート・レイノルズ氏の傑作デス!!!。


うーん、、、
全てに目を通すことは到底できなかったので(疲れちゃった)、
このへんでお開きといたしましょう。
映像の編集作業に戻らなきゃ。
では、どろん。

映画『銀嶺の果て』

三十年くらい前からずーっと観たかった映画。
つい先日、WOWOWが放送してくれました。


東宝映画『銀嶺の果て』。
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あの東宝争議の真っただ中、昭和22年8月に公開された作品です。


この、映画『銀嶺の果て』とは、、、
黒澤明さんのオリジナル脚本を基に、映画初監督となる谷口千吉さんがメガホンをとり、
三船敏郎さんのデビュー作となり、伊福部昭さんが初めて映画音楽を担当されたという、
今考えると、奇跡のような出来事が何度も重なったのじゃ!!!というような作品であります。


後に黒澤映画の常連となり、日本の映画産業に大いに貢献することとなる三船敏郎さん。
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東宝入社時はカメラマン志望だったそうですが、本作で俳優として鮮烈に銀幕デビュー。


重厚な役を演じられたら右に出る者はいない、名優 志村喬さん。
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悪人だが善人という難しい役を、大胆に、時に繊細に演じ切り、観る者の心を奮わせます。


終戦から二年、東宝が最も多難であった時期に公開された映画ですが、、、
後に世界を驚かした黒澤映画の傑作群も、伊福部節が炸裂した円谷英二さんの特撮映画も、
もし本作が無かったとしたら…だいぶ様相が違っていたかもしれません…


ちょっと大仰ですが、そんな意味で、東宝映画にとって…否、日本映画界にとって…
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(…そして不肖私にとっても…)なくてはならぬ重要な作品であると認識しております。


それから、そうそう、このことを書かずにはおれません。
悪役の志村喬さん(あの風貌とお声ですから…)が心を通わす山小屋の娘、春坊の役を、
この8年後に『ゴジラの逆襲』でヒロインを演じる若山セツ子さんが熱演しておられます。


若山セツ子さん。
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「この人、子役出身だったのか!?」と驚きつつ、明るく溌溂とした演技に心打たれます。


厳冬の銀嶺に一輪の花を咲かせ、雪で孤立する山小屋にまだ来ぬ春を香らせる可憐な少女。
荒くれ者の逃避行を、彼女が情緒豊かで清らかな物語へと昇華させ、観る者を感動させる。


そしてもうひとつ、そこにあるのは山、山なのです。
これは、登山の楽しさ、素晴しさ、厳しさといったものを、
まるで命を削るようにして、見事に収めた作品でもあるのです。
頂から望むローゼンモルゲン、薔薇色の朝。
亡き我が父もこよなく愛した山、訪れる者の魂を濯う山。
そこに集い住まう人々を、優しく、強く、抱く山。。。


映画を観終えて、、、


そうだ、こうして人間の業をあたたかい視点で描くのは黒澤さんならではだな、と感じ…
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今後の人生において度々観返したくなる、私にとってそんな愛すべき1本となりました。


『銀嶺の果て』…今年観た映画の中で、今のところ一番のお気に入りです。
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興味がおありの皆さん、ぜひ一度、ご鑑賞くださいませ。。。


À bientôt!

暑い夏の悲しい訃報。

東京 渋谷区某所にて俳優の加藤 武さんとお会いし、話をさせていただいたのは、
ちょうど『犬神家の一族』リメイク版の撮影中の時期でした。

若僧の私は猪口才にも『警部マクロード』の時のことなどお聞きしたりして、
そんな私に、今にも敬礼なさるんじゃなかろうかとびっくりしてしまうほどに
直立不動なご様子のまま、お優しい口調でいろいろ話をしてくださった。

その時のあなたのお姿とお声は、私にとって生涯のたからものであります。

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たくさんの感動を、誠に有り難うございました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


嗚呼…寂しいなぁ…寂し過ぎる…


映画音楽について語ってみる。

語ってみるといっても、ちょっとだけ。ほんのちょっと。


もうキリキリ舞いしてるのです、ここ数日。
急ぎの絵のお仕事に時間を費やしたため、メインディッシュのアニメの方が進まなくて。


それでふと、2Bの鉛筆を握った手を休め、この世で最も美しい映画音楽って何であろう?
等とばかなことをぼんやり考えてみたものの、作品の数が多すぎて決められるわけがない。



では、怪奇映画限定でならばどうかと。
この世で最も美しい怪奇映画の音楽といえば?


「吸血鬼カーミラ」を原作としたロジェ・バディム監督の『血とバラ』と、
『恐怖の怪奇惑星』でお馴染みマリオ・バーヴァ監督の『白い肌に狂う鞭』、
この二本が僅差で一位の座を争うであろうことに、私として疑う余地はございません。


『血とバラ』1960年 フランス/イタリア合作映画
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急にモノクロになったり耽美で前衛的な映像表現が…あれ?大林監督?。


『白い肌に狂う鞭』1963年 イタリア映画
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主演のクリストファー・リー氏は早々に退場しますがユーレイになって戻ってきます。


鮮烈な映像とともに、
美しくもの悲しい旋律がいつまでも耳に残り、深く心に刻まれる。
両作品ともそんな映画でございます…
怪奇映画なのにね…
音楽がすばらしいんです、はい。



ではでは、この世で最も美しいSF映画の音楽といえば、さて何であろう?


うーん、そりゃもうフランソワ・トリュフォー監督の『華氏451』じゃぁなかろうか。
(まいけるむぅあとかいう米国人が作った『華氏911』じゃないですよ、間違えないでね)
つい先日、TVの映画劇場で久しぶりに見たけれど、やっぱりいい映画だ。
そして音楽、これがまたいい。


『華氏451』1966年 イギリス映画
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音楽担当はバーナード・ハーマン氏(『シンバッド七回目の航海』で有名でござんす)。


どんなお話かはここには書きませんが(興味がおありの方は映画をご覧になるなり、
レイ・ブラッドベリ氏の原作小説をお読みになるなりしてくださいましね)、
制作された時よりも今この時代、デジタル化の名の下に文明崩壊がほぼ完了しつつある、
今この現代において鑑賞した方が、恐ろしさも、愚かさも、哀しさも、切なさも、
そしてモンターグたちが掲げた反社会的正義の在り方も、身近に感じられる筈ですし、
より深く心に響くってものですよ、みなさん。


そうなんだ。未来を描いたSF映画の味わいってのは元来そういうものなのだろうね。
『ソイレントグリーン』なんかも、そう。
昨年拝借して再見したが、今の時代にじっくり見た方が、やはり…ね。



おまけ。

映画『血とバラ』から。
血とバラ0R
メインタイトル。

リザに牙を剥く直前のカルミラ。
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アネット嬢を背後から照らす儚げなライティングの美しさよ。

そして、あぁ、痛ましきラストシーン…
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以上たった3コマですが、可憐で切ないメロディがお耳に届きましたでしょうか…


では、ばははい。

某映画、完成試写会。

今夏、"某所にて撮影中の映画に出演させていただいた件" についてちょっと触れましたが、
その続報です。


あの時は極秘であったその映画がついに完成。
マスコミ向けの試写会を都内某所にて開催しますゾ、とのお誘いをいただき、
去る11月某日、私も試写会場にて拝見してまいりました。



映画の題名は…『地球防衛未亡人』。
檀蜜さん主演の特撮もの、いわゆる怪獣映画でございます。


↓宣材ポスターがこちら。
地球防衛未亡人R

監督は、河崎 実さん。
私らの世代では『大怪獣フウト』や『エスパレイザー』を真っ先に想起しますが、
近年も『いかレスラー』や『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』といった、
”特撮+笑い” を独特なセンスで追求した娯楽映画を撮り続けておられる監督です。

河崎監督は、書籍も多数執筆されていまして、
現在、秋田書店から『ウルトラ THE BACK ~ウルトラマンの背中~』が絶賛発売中!
背中表紙
おもしろい本ですよ、初出の珍しい写真が満載!ぜひお買い求めくださいませ!
(監督、宣伝しておきましたよ!)



さて、映画の内容は…
もちろんご覧になってのお楽しみ、でありますが、
やはり世の皆さんには主演の檀蜜さんが注目の的でありましょう。
檀蜜さん、今作では防衛隊のパイロット役を熱演しておられます。

試写b

その他、怪獣と防衛軍との対決シーンあり、時事ネタあり、笑えるシーンあり、
また、かつての円谷プロ作品で皆さんご存知の懐かしい俳優さん方がご出演だったり、
他にもいろいろ…色々…イロイロ…(?)。
今作も河崎監督ワールド鋭意炸裂中であります。



えーと、それで、私がどんなシーンに出演させていただいたか。
それは…ヒミツでございますー(笑)。
それにしても、実に楽しい撮影現場でございました。
抱腹絶倒の掛け合いを目の前で拝見して以来、いまだに思い出し笑いが続いております。
監督はじめ関係者の皆さん、あらためてお礼申し上げます。
どうもありがとうございました!!



でもって、試写会場では女優の大野未来さんとお話をさせていただきました。
声優もしてるの?なんて聞いちゃった程にお声が澄んでて、とても印象的でしたよ。
今作へのご出演が、今後のお仕事へと発展してゆくといいですね。
うん、きっと良いお仕事に繫がると思いますよ。
そんなわけで、ご活躍を期待しとりますです、はい。
がんばってね♪。



2014年2月公開予定とのことなので、その頃になったらまた書こうかな、
なんて思っておりまするが、えー、今日はとりあえずこのへんで。


ではデハ。

『サンダーバード博』

東京・台場にある日本科学未来館にて7月10日から開催されている『サンダーバード博』。

9月23日の終了まで残すところ1ヶ月を切ったということで、、、
TB博_01
そろそろ書いても良いかなぁ〜、なんて思ってちょっと書いてみたりして。


ちなみに『サンダーバード』とは…英国で1965年に放映されたTV番組(全32話)です。
日本での初放映 (NHKにて) は1966年、私が2歳の時でした(←どーでもいい情報)。
どんな内容であったかは皆さんおおむねご存知のことと思いますが、ざっとご紹介すると、
時は21世紀、宇宙飛行士だった大富豪の一家が私費を投じて設立した国際救助隊の活躍譚…
マリオネットによる人形劇と精巧なミニチュア特撮で描かれたSF娯楽番組なのでした。


さて、、、
三越本店『ウルトラセブン展』見学の際、Cさんから『サンダーバード博』の広告チラシを
いただいたのがキッカケで、こりゃ行っとくべき!と思い、暑さ厳しい7月下旬の某日、
『新交通ゆりかもめ』にユラユラゆられながら現地を目指したのであります。


その日、あたりに溢れかえる来場者のあまりの多さにまずはびっくり。
よく見ると、同じ日にすぐそばで Tokyo Idol Festival なるイベントも開催されており、
若くて旬なアイドルさんたちの初々しくカワイィお姿がそこかしこでキラキラしてまして、
つまりサンダーバードと Tokyo Idol Festival 両方のファンが全国から大集合というわけ。
おかげで周辺は猛暑×2(笑)…台場は熱気むんむん大賑わいなのでした。

↓『Tokyo Idol Festival 2013』ウエストプロムナード広場の SMILE GARDEN。
TB博_07
Perfumeのあ〜ちゃんの妹のちゃあぽんさんのお姿も(この写真には写ってない)。


で、、、『サンダーバード博』。
大前提として、展示には様々な見方があり、幾多の感想があることと思います。
そのうえで、あえて一筆啓上。
(ちなみに写真撮影はOK、但しフラッシュはお断りでありました)

我が国において『科学』と『科学技術』は往々にして混同されがち、ここが難しいところ。
また時期も時期、内容も内容ですから、展示が遊興施設化するのは仕方のないこととして、
それでもなお、やはりアレコレ考えさせられます…

たとえば、、、
番組中で描かれた未来の技術と現代の最先端技術を比較し、作品の先見性を論じている点…

それから、、、
運営方針なのでしょうけれど、展示床面積の広さに対し展示自体がいささか小規模な点…

そんな中、、、
小松崎茂画伯が描かれたプラモデルの箱絵の原画展示、これは素晴しかった。
なかなか本物を目にする機会はございませんから…感激至極…
であると同時に意外だったのが、印刷された箱絵のほうがナンダカ色鮮やかで艶やかで、
原画より美しく上質に見えてしまうこと。
いかん、いかん…

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TB博_04

TB博_02

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『科学館』と『サンダーバード』。
展示の名称に『博』と付けられていることに鑑み、ちょっぴり辛口な感想となりました。
ごめんなさい。てへぺろ。


貴殿は『サンダーバード博』をご覧になって、どんな感想をお持ちになりますかしらん。
ぜひ、科学未来館の会場まで足をお運びくださいませ。
9月23日まで開催中。


Thunderbirds Are Go !!!!

ちょこっと出演。

えぇと、先週の出来事になるのかな。

某所にて、鋭意撮影中の某映画にちょこっと出演させていただいてきました。
今は何も書けませんが、一般公開された暁には、どうかな…
その時にはちょこっとご紹介できるかもしれません。


↓7月のある日、バルコニーから臨んだ夕焼け雲。
夕焼け2013年7月R

渋谷の夏の夕空ってのもなかなかイケますでしょ。
ふと、過去のいろんな光景や折々のいろんな音楽、そしていろんな人々の懐かしいお顔が、
あれこれ浮かんできましたよ。。。

うわ。もう8月か。

日本橋三越本店『ウルトラセブン展』

ウルトラセブン。
20130726_0012R.jpg
1967年の放映開始から数えて、昨年で45周年だったんです。



ある日の夕方、
三越本店にて開催中の『ウルトラセブン展』に行ってきました。
20130726_0001R.jpg
(入口の写真は受付の方に許可をいただいて撮影したものです)



会場内は無論撮影禁止ですし、展示内容をここで明らかにするのも野暮ですので、
詳しいことは書きませんが、予想以上に充実した展示でございましたよ。

普段はまず見ることのできない当時の貴重な資料を間近で見ることができますから、
いま現役のお子さんたちよりも、昔は子どもだった ”今は大人” な方たちのほうが、
感激するんじゃなかろうかと思える、見応えのある展示になってます。

また三越本店ならではの落ち着いた上品さも、この手の展示が陥りがちな遊興的空間化
とは一線を画すことに成功しており、このあたりも大人世代の支持を得ることでしょう。



そして個人的には…

45周年ということで、あの頃テレビに釘付けだった3歳の私が、とりあえず何事も無く、
今を元気に生きていることに、深い感謝の念を覚えましたし、同時に、展示されている
資料以外のものの中には、散逸して行方不明になったものもあれば、すでに消失、或いは
廃棄されたものも当然あるでしょうし、また当時の関係者の多くもすでに故人となられ、
そうしたモノやコトの全ては決して戻ってくることはないのだ、という現実に向き合い、
いささか複雑な思いをしたりもするのでした。

ともあれ、生きててよかった。
そして、敬愛なる友の皆さんと一緒に展示を見学できて、本当によかった。



さて。
展示の最後に用意された『ウルトラセブンと写真を撮ろう』なる記念撮影のコーナー。

↓もちろん、パチリ。なんか赤いマントがじゃまなんですけど(笑)。
20130726_0006RR.jpg
(撮ってくださったCさん、ありがとうございました)。


7月24日(水)~8月5日(月)まで、日本橋三越本店 新館7階ギャラリーにて開催中。
興味がおありの方は、ぜひどうぞ。


おまけ。

↓おみやげコーナーで買っちゃった。
20130726_0011R.jpg
当時の台本を模した自由帳。うれしー。

レイ・ハリーハウゼン氏のこと。

去る5月7日。
特撮(モデルアニメーション)の巨星、レイ・ハリーハウゼン氏が亡くなられた…


1981年公開『タイタンの戦い』を最後に劇場用映画の特撮現場から退いた氏。
SF作家のレイ・ブラッドベリ氏とは高校生の時から親友であったということだが、
(ハリーハウゼン氏の本格的なデビュー作『原子怪獣現わる』(1953)の原作が、
 ブラッドベリ氏の短編『霧笛』であったことはつとに有名)
そのブラッドベリ氏も、昨年惜しくも鬼籍に入られた。
今頃、お二人はきっとあちらでSF談義に花を咲かせておられるに違いない…


↓氏の作品は多々あれど、個人的に思い出深いのは『恐竜グワンジ』であります。
グワンジ1
日本では1969年夏に公開、当時5歳だった私は、今は亡き父と二人して劇場で鑑賞。

地味な作品ですが、氏の恐竜のアニメートでは最もクオリティが高いのではないかと、、、
グワンジ2
私はそんなふうに考えております。

グワンジに噛みつかれるゾウが可哀想だったなぁ…

↓それにしても、当時のパンフレットのひどい誤植…
グワンジ3
…バリーハウゼンじゃないよ、失礼しちゃう。


以下、個人的な感想ですが、、、


モノクロ時代の作品『原子怪獣現わる』や『地球へ2千万マイル』(1957)なども、
もちろん見どころ満載の傑作であると認識しておりますけれども、、、

あらゆる面で完成度が高いと感じるのは、『シンドバッド黄金の航海』(1973)かな。
黄金のR
陰母神カーリやグリフォン等の特撮だけでなく、本編も、また音楽も素晴しかった。

『シンドバッド虎の目大冒険』(1977)に登場する猿(ヒヒ)の自然で愛嬌ある仕草や、
虎の目タイタン
前述『タイタンの戦い』での白馬ペガサスの天駆ける勇姿もまた印象深いものでしたね。


ちなみに氏は『〜黄金の航海』公開時に53歳、『タイタン〜』の時は61歳におなりでした。


派手で賑やかで迫力満点の活劇物としては『シンドバッド七回目の冒険』(1958)や、
七回目R
『アルゴ探検隊の大冒険』(1963)といった、氏が40歳前後の頃に手がけた作品群を推す
こととなりましょう。

『アルゴ〜』も劇場パンフをご紹介したいのですが、実は所有していませんで、、、

↓ここはひとつ(関係ないけど)『恐竜100万年』(1966)をば…
100万年
右が初公開時、左がリバイバル時(特撮は素晴しいけど本編の方が残念でしたよね…)。


後年の作品では、荒唐無稽な巨大怪物の登場する機会は減り、代わりに比較的小さな怪物、
例えば人間の背丈より少しだけ大きいとか、人間と同等又は人間より小さいといった、
現実味あるサイズの怪物たちが登場し、自然な動きを見せるという傾向にありました。
前述のヒヒの如く、架空の怪物ではなく実在する生物がそのままの姿で登場する、
といったケースも…

ごく身近に感じられる、よりリアルな生物表現の追求。

歳を重ねるという事、すなわち熟練の域に達した表現者というのは、氏に限らず、
元来そっちのベクトルに向かうものなのでありましょう。



特撮の神様、我らが円谷英二氏(着ぐるみ+大規模なミニチュアセット+高速度撮影)とは
対称的な作風(間接可動な人形+実写合成+コマ撮り)で知られるハリーハウゼン氏。
奇想天外な幾多の幻想世界を創造し、手に汗握る冒険を我々に体験させてくださった、
氏のご冥福を祈らずにはおれません。


合掌。

『ゴジラ(1954)』

先日のこと。

godzilla_bR.jpg

川崎にある映画館で1週間だけ朝の回に上映されるんだよ、と教えていただき、
ぜひ観に行きたいのでご一緒しましょう、とお伝えしまして、
行ってまいりましたよ。

↓1954年公開の東宝映画『ゴジラ』。
godzilla_aR.jpg

第1作『ゴジラ』を映画館で見るのはハテいつ以来だろう?と古い手帳をめくってみると、
1981年12月18日(高2の時だ)に池袋文芸地下で鑑賞したのが最後かな?と思いきや、
1982年11月28日に千代田劇場で、次いで1983年9月10日にテアトル池袋で鑑賞、とあり、
この1983年が映画館で鑑賞した最後みたい(美大1年生の時だ)。

ちなみに初めて見たのは幼稚園児の頃?(1969年頃)TV放送で、が最初じゃなかろうか。
(土曜日の午後1〜3時頃によく古い映画を放送していましたよね、たぶんその枠で)
さすがに幼少時は鑑賞した映画の記録をとることなんてなかったので曖昧な記憶ですが。

その後のベータマックスやVHS、LDやDVD、そしてTV放送で見たのも全て含めると、
もう何回(何十回?何百回?)鑑賞したやら計り知れない。
それが久しぶりに劇場の大きなスクリーンで見られるんですから、嬉しいじゃないですか。

60年も前の映画なのに、こんなにも見たくなる。
何度見ても全く飽きない、それってすごいし、またふしぎでもある。

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もうじき49歳になるっていうのに、席に着いて上映が始まるのを待つ間、
なんでこんなにワクワクそわそわドキドキするのだろう。

godzilla_fR.jpg

ほぼデジタル化が完了した最近の映画館での上映であったので、
単にデジタルデータを映すだけだったりしたら、市販のDVDを見るのと同じですから、
デジタル上映はちょっとイヤだなぁ…と一抹の不安はあったものの、
ちゃんとフィルムプリントを使って上映してくれて、久しぶりに本物の”映画”を堪能。

コマ飛びや、たまに音声が不明瞭になるのもご愛嬌。
本物の”映画”ってのは元来そういうものですから。

デジタル化が成って以降の映画は、所詮 ”映画みたいなもの” に過ぎませんから、ねぇ。

でもって観賞後「こんなにテンポが早かったっけ?」とか「ムダなカットが一つもないね」
「あそこに恵美子さんも尾形もいたんだ…」「なぜラストで着ぐるみが使えなかったか?」
など、新たな感想や発見もあったりしつつ、ホントに心の底から楽しめました。


今さら言うまでもありませんが、1954年の『ゴジラ』は誠に素晴しい作品であり…
この1本で全てが始まり、始まった瞬間に全ては完結してしまったのだな…
結局、そういうことなのだろう、とあらためて思い至り、頷きあったのでありました。


上映が終わって、少し冷静になって、ふと思ったこと。
もし、この第1作『ゴジラ』が、公開時に大コケして興行的に大失敗であったとしたら、
その後の作品や粗製乱造されることとなる変身ヒーローたちは存在しなかったかもしれず、
そうだとしたなら、日本という国はまた違った道を歩んでいったに違いない、と。
ところが、『ゴジラ』は大ヒットを記録した。
そして、今に至る多くの観客、また多くの映画人たちの歩むべき未来を変えたのだ。


そういえば。。。

ゴジラ3 のコピー

本日、1月25日は円谷英二さんの御命日でございます。。。

合掌。

映画って本当に…(3)

むかし集めていた映画のチラシ特集。
今日は邦画篇、小学生の頃の部でござい。

小学生の頃には映画のチラシなんて積極的に収集していたわけではないので、入手したのは
大部分が中学生になってからですが(昭和52年頃、大井町にあった切手&コインの店にて)
この頃のは趣味嗜好がこれまで以上に偏っていて我ながら面白い。

日本沈没
新幹線大爆破 TOKYO湾炎上
生きるリバイバル 七人の侍リバイバル
ノストラダムスの大予言
エスパイ 大空のサムライ
風林火山リバイバル 沖田総司
本陣殺人事件 股旅
ちなみに↑『本陣殺人事件』の音楽を作曲されたのは、映画監督の大林宣彦氏なんです。
氏が『HOUSE』で商業映画デビューする前のお仕事なんです。
メロディが素敵なんです。低予算なATG作品ですからナンですが、ぜひ一度ご鑑賞あれ。
(時代を現代に移しており中尾彬氏扮する金田一さんがジーパンをお召しになっています)

なお上記のうち「生きる」「七人の侍」「風林火山」はリバイバル上映時のものです。
中でも「七人の侍」は4チャンネルステレオで製作し直された3時間27分オリジナル全長版。
初公開(1954年)後、監督自ら再編集した短縮版(2時間44分)がベニス国際映画祭で銀獅子賞
を受賞、以後20年の間は短縮版の方が普及し全長版はほとんど上映されなかったんですね。
リバイバルの際は映画を再編集し尺を短縮しなければならないという規定もあったので、
この時の「七人の侍」の上映は、全長版を鑑賞できるたいへん貴重な機会だったわけです。
でも、今となっては2時間44分の短縮版の方が貴重かもしれませんねぇ。
。。。家庭用ビデオなんて一般的には普及していなかった時代の昔話でございました。。。

プロフィール

喜多村

Author:喜多村
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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