『SAIL BACK REPTILE』すなわちディメトロドン

えーっと、2年ほど前になりますかね。
世界初のゴジラのプラモデルキットについて書いたことがありましたが、、、


↓コレね、このゴジラのキット。コレを世に送り出した、、、
goji0.jpg
アメリカのプラモデルメーカー、AURORA社のキットについて、再び書きます。


お題は、AURORA社 PREHISTORIC SCENES のシリーズの一つ…


『SAIL BACK REPTILE』
ディメ箱
…すなわちディメトロドンでございます。


そもそも、、、
私がこのAURORA社の製品と初めて相対したのは、小学6年生の2学期のこと。
1976年の、たぶん9月頃(てことは今から38年も前だ…)。
ちょーど我が家がタイヘンな事態に陥り、仕方なく転居した直後のことでございましたよ。
でもって、転居先の近所にあった某模型店の店内で偶然見つけて(というか出会って)、
プレゼントとしてね、買ってもらったんでしたな、たしか。


ところで、ディメトロドンとはなんぞや?。
背中に大きな帆をもつペルム紀前期の盤竜類のこと。
恐竜みたいに見えるけれど恐竜ではないんですよ、恐竜より古い時代の生物です。
二種類の長い歯(犬歯とそれから肉切り歯)を備えたディメトロドン、
この歯の独特な形態が、時を経て、後の哺乳類に受け継がれることになるのですね。
Dimetrodon という学名も、この独特な二種類の歯から由来しています。
背中の大きな帆は背骨が変化したもので、体温調節を行うためのラジエター機能のほか、
個体識別や雄のアピール等に使われたのではないかいな、と考えられておりますね。
ちなみに、よく似た種にエダフォサウルスがおりますが、あちらは植物食、こちらは肉食。


と、能書きはここまでとしまして、、、


1974年に発売されたディメトロドンは、1/13スケールのプラスティックモデル。
当時の価格は…1,800円じゃなかったかなぁ…2,000円だっけ?…


で、こちらがキット組み立て後。
ディメトロドン14R
小学生の時に組んだまま、パテ埋めも何にもしていない素のまんまデス。


目とか歯とか爪など、ラッカー塗料にて若干の彩色はしておりますが、、、
小学生だった私は、箱絵のイメージそのままの成形色が気に入ったんでしょうな、
それで、あえてディメトロドンの体には一切塗装はしなかったのでした。


さて、PREHISTORIC SCENES シリーズの特徴は、、、
ディメトロドン1R
まず、ご覧のようなジオラマベースが付くこと(ちなみにベースは塗装してあります)。


そして、頭部や口、足、尾などが可動すること。
ディメトロドン4R
特に、首と尾の可動部はなかなか凝った作りになっていますが、、、


頭を上下させたり口をちょっと開くだけで、ずいぶん雰囲気が変わるものです。
ディメトロドン5R
ふむ、どこか哺乳類っぽさを感じるのは、やはり独特な歯並びの故でありましょう。


ちなみにサイズは…ヒトの手と比べてこのくらい。
ディメトロドン13R
(ヤダヤダ!とじたばたしているみたいでかわいい(笑))


その他、化石の産地が記された学習教材風のネームプレートが付属したり、、、
ディメトロドン3R
いろいろ趣向を凝らしたアクセサリーが付属するのも特徴ですね。


と、このあたりでお気づきになったかもしれませんが、、、
日本の田宮模型が発売した恐竜シリーズ、アレ、実はオーロラ社のパクリなんですよね。
ん?…そう断言しちゃっていいのかな?…


ま、ともかく、、、


このディメトロドンのキットの場合、
ディメトロドン8R
アクセサリーとして小さな生き物が2体付属します。


↓生き物その1 ディプロカウルス。
ディメトロドン7R
両生類ですよ、恐竜じゃなくて。


↓生き物その2 メガネウラ。
ディメトロドン6R
古生代の大型のトンボですね、メガヌロンじゃなくてね。


思い起こせばこの当時、、、
日本製の恐竜や怪物のプラモデルは、ゼンマイでのしのし歩くといった幼稚な製品ばかり。
造形も荒く、生物感などまるで感じられず、とても褒められた代物ではありませんでした。
恐竜など古代生物たちのリアルなフィギュアなんかまだ存在しなかった70年代に於いて、
この手の製品は、単なる稚拙な子供騙しの玩具に過ぎなかったのですよね。

ディメトロドン9R

ですから、ゴジラの時にも書きましたが、筋肉の躍動感や、繊細な皮膚表現といった、
生物感を感じさせる丁寧な彫刻ぶり、それを実現した秀逸なデッサン力と造形センス、
当時の私はそこらへんに子供ながら感心し、すっかり魅せられちゃったのであります。


AURORA社の PREHISTORIC SCENES、、、
ディメトロドン10R
中でもこの『SAIL BACK REPTILE』…すなわちディメトロドンは、、、


いま見ても充分優れた、魅力的なプラモデルキットであろうと思っております。
ディメトロドン2R
<あの日、キミに出会えてホントに良かったよ。いろんな意味において、深謝。>


おまけ。
↓この小さな骨、いったい何だろー?
ディメトロドン15R
小学生の頃から今日に至るまで、「キミは誰くん?」と問い続けております(笑)。


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TB2、現場に到着。

あれは暑かった昨年夏の終わり頃、、、


↓所定のハガキに応募券を貼って送ったのであります。
応募券


すると。。。


↓本年1月下旬になって、ようやく届いたのであります。
TB2_20140127a.jpg


箱の中身は、、、
TB2_20140127b.jpg


↓サンダーバード2号。
TB2_20140127c.jpg
1/400スケールモデルでございます。


応募を9月末に締め切り、もれなくもらえる筈の景品の配達が翌年1月とはこれ如何に?。
なんでも応募が殺到したため在庫切れとなり、あらためて再生産したのだとか。
どうゆうこっちゃ?とも思うが、ともあれ4ヶ月も待った甲斐がありました。


ふむふむ、なかなかのプロポーションではないか。
TB2_20140127d.jpg


救助装備の中でおそらく一番人気のジェットモグラタンクと、、、
TB2_20140127f.jpg
コンテナ昇降時に使う4本の脚が別パーツとして付属します。


脚は金属製で、このように伸縮可能。
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すんごい。私のちいさい頃には考えられなかった超弩級の工作精度。


で、まぁ、ホントのところ遊んでるバヤイぢゃないのだけれど、
やっぱりやりたい!ので、、、


ちょっとだけジオラマ遊びをしてみる。
TB2_20140127e.jpg
使用したのはアメリカ・オーロラ社の恐竜キット『トリケラトプス』のディスプレイ台。


脚を組み立てて、コンテナを降ろした状態を再現。
TB2_20140127h.jpg


こんな感じ。
TB2_20140127i.jpg
いやいや、違うな。もっと視点を下げなくちゃ…


そうそう、ローアングルで、いい感じ。
TB2_20140127j.jpg


続いて、コンテナの扉をオープン。
TB2_20140127k.jpg


ががががが…中からジェットモグラタンクが出動。
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うーん、いいねぇ(笑)。
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ふと、子供に向け作られた幾多のSF、特撮、或いはアニメ番組を振り返ってみれば…
汚い言葉で相手を罵りとっちめる事だけを軽薄に描いた戦争ごっこみたいな作品は多い。
そんな中、男の子たちに大人気のサンダーバード2号は殺人兵器でも破壊兵器でもない。
あくまで人命救助に特化した特殊車輛を運ぶ未来のトランスポーターであります。
戦車や戦闘機や軍艦や鉄砲といった武器や兵器ではないのに世界中の男の子を魅了する、
それはいったい何故か。
お時間が許すようでしたらば、皆さんもちょっとお考えくださいまし。。。


ちなみに背後から見ると、、、
TB2_20140127n.jpg
違う違う、もっと視点を下げなくちゃ…


そうそう、いい感じ。
TB2_20140127o.jpg
わはは。楽しい。


ところで、バージルはちゃんと操縦しているのだろうか?と覗いてみると、、、


コクピットはからっぽ。
TB2_20140127p.jpg
中には誰もいなかった。


よろしいんじゃないでしょうか。
こういうモデルに乗組員がいたりすると、一気にお子さん向けの玩具と化しますからね。
ん?…どう取り繕ってみても、おもちゃであることに変わりはないか(笑)。

AURORA社のゴジラについて書いてみた。

お題のとおり、書いてみましたが、、、
ワタシはAURORA社史の研究家でもプラモデルコレクターでもありません、あしからず…

アメリカのAURORA社が1964年に世に送り出したゴジラのプラモデル。
goji01.jpg

のちにモノグラム社から再販され、日本でもすっかりお馴染みとなった感がありますが…
何を隠そうこのキット、ゴジラのプラモデルとしては世界で初めて商品化された、
栄誉ある代物なのであります。

裏にしっかりと1964年の記載が…『モスラ対ゴジラ』公開の年ですな。
goji00R.jpg
そういう意味でこのキットはゴジラ玩具の中でも記念碑的な逸品ということになりますね。

小学6年生の終わり頃(1976年末か77年初頭)に購入し組み立てたと記憶していますが、
ジオラマベースは組み立てた当時のまま、ゴジラ本体は20年ほど前に塗り直してあります。

これが当時の箱、GLOWS IN THE DARKのキャラメルボックス仕様(72年モノ)で、、、
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価格は…たしか…1800円じゃなかったかな。

当時コレクターの間で有名だった(と後に知った)都内某模型店にて偶然見つけて購入。
この模型店に立ち寄ることになったのは、家がごたごたして転居を余儀なくされたからで、
まったく人生ってのはわからんものです(ぶつぶつ…ぶつぶつ…)。

その姿カタチは映画のゴジラとは印象が異なり、スマートな体躯に躍動感あるポーズ、
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とりわけ異様なほどに面長なトカゲ顔(明らかにキンゴジがモデル)は今でも賛否両論。

それでも当時小学生だったワタシは、リアルな彫刻を施した表面処理の仕方や、流れる様
に滑らかな身体の自然な動きを立体化した技、確かなデッサン力を感じずにいられません
でした。
ディスプレイ用ジオラマベースが付属するのも、当時は大いに斬新で嬉しいものでしたね。
(ちなみに原型師は Raymond Meyers 氏…といってもよく知りませんが…)

その頃 (1976〜77年頃) は『メカゴジラの逆襲』 (1975年) を最後にシリーズの制作が中断し、毎年『日米合作ゴジラ』の情報がキネマ旬報に掲載されることはあっても実際には制作されず1984年に新生ゴジラとしてシリーズが再スタートするまでの狭間域にあたり、ゴジラ関連の玩具はといえば、プラモデルはマルサン商店の電動歩行物、別金型によるブルマァク製のもの、同じくブルマァクのユニパズルと称する幼児向けキット、その他ソフトビニール人形やブリキ製のリモコン玩具、Z合金ジンクロン等々、フィギュア全盛時代の最近の製品とはかけはなれた、お子様向けのオモチャ然としたモノしか存在しませんでした。
(ポピーのキングザウルスやリアルホビーなんかが世に出る少し前の話ですから…)
もちろん、それはそれで良き時代だったのですがね。

当時小6のワタシにとっては、そんな時代にこのような造形物が存在していたこと自体が
大きな驚きでしたが、家の事情でイヤイヤ転居した先の模型店で偶然その存在を知り、
購入することができたなんて。
人生ってフシギ…苦あれば楽あり(ん?)。
つまりワタシにとってこのキットは、ターンオーバー後のインターセプトリターンタッチダウン級の価値ある存在なわけなのです(笑)。

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このキットに前述のようなこと (つまりはアートとしての魅力ですな) を感じとったワタシ。
ゴジラに似ているかどうかよりも、このカタチそのものに心魅かれてしまったわけでして、
このキットに出会わなければ、のちに美術の道を志そうとは思わなかったかもしれませぬ。
(ちとオーバーか??)

ちなみに日本で最初のゴジラのプラモデルは、前述したマルサン商店が発売したキット。
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↑画像はソフトビニール人形のほうですが、プラモデルも形状はコレとほぼ同様です。

マルサン製のキットも発売は1964年…ですがAURORA社よりも数ヶ月遅れての発売で、
原型制作にあたってAURORA社のキットを参考にしたという話はつとに有名であります。

両者を比較すれば類似のほどは一目瞭然(キットではなくソフビ人形との比較ですが…)。
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首と頭の関係、トカゲ顔なところ、頬肉の盛りつけ具合など…

全体のバランスや、なんかドリル?みたいな足指のデザインもよく似ています。
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あれ?。
こうして並べてみて気づいたのですが、ソフビ人形のいわゆるスタンダードサイズって、
AURORA社のゴジラのサイズを基準にしているってことじゃないですか!?。

では試しに、マルサン製をAURORA社のジオラマベースに立たせてみましょう。
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うーん…(笑)。

ところで、先にAURORA社製ゴジラは賛否両論と書きましたが、その遠因として、、、

同じAURORA社製のキングギドラが影響しているのではないかナ、と考えたりもします。
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↑オリジナルではなくてポーラライツの復刻キットではありますが…

「ギドラはこうじゃないよ!」とつい叫びたくなるほどの出来の悪さで有名なこのキット。
日本独特のデザインセンスで造形されたキングギドラは、八岐大蛇を彷彿とさせる三つ首
の竜ですが、その頭部は狛犬がモデルになっているとか…まさにオリエンタルデザイン。
ところがAURORA社のは西洋風のドラゴン顔、おまけに足が長くて筋肉質、翼には
グロテスクな血管が浮き出ている始末で、ついさっきアメコミの1コマから飛び出して
きちゃいましたというような、実物とはおよそ似ても似つかない漫画的なデザイン。

故に、一向に作る気がしない(笑)。
goji12.jpg
いまだシュリンクしたまま未開封・・・

このギドラの造形のまずさが、AURORA社のゴジラの印象をより悪くしているのではと。
でもギドラ発売はゴジラに遅れること10年後の1974年 (同じく悪評高きラドンも同時期)。
なので、ゴジラのキットとは縁もゆかりもないと考えるべきなのですよ、きっと。

ま、どうでもいい話なんですがね。
goji03.jpg
それじゃ、バハハーイ(と言って歩き去るゴジラさん)。


プロフィール

喜多村 武

Author:喜多村 武
 映像Director、絵本作り、
 イラスト作画、アニメ制作、
 鉄道模型の設計などしている
 ”アトリエざんまい” な日々。
 最近は大学にて講義をさせて
 いただいたりも…。

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